#14 安息日

死刑を行うか否か、ということだけがひたすらテーマになっていったこの回。
それを決める権利があるのは、ことこの段階に至ると(安息日に突入したので処刑待ち)、大統領にしかないわけで。大統領は正直そんな判断をしたくなかったわけですよ「死刑をしない」も「死刑をする」も遠慮したかったわけですよ。
様々な意見が飛び交った、というより本当にはっきりした人間だけがいくつか意見を持っていただけで、基本的には自分たちがやりたくない、という以上のことがない。
CJだけが意見を持てないのだ、という自分を認めていましたがそれだけで。
各種宗教の人たちがそれに反対する言葉も、刑務所にさえいれば問題ないんじゃないですか? というそれもそれでもっともな意見も大統領の心は動かさず。


たった一回、可能性があるとしたら銃で撃たれて死んだ警官の母を持つ。
大統領の秘書である普通の青年(でも恐るべき忍耐力です、大統領の長口上に耐えるし)の声だけだったのだろうと思うんですが、彼の答えはちょっと予想外のもので。
きっと、大統領が本当に望んでいたのとは違ったのでしょうが。


けれどそもそも「否」の答えを期待していたってことなんじゃないのかなぁ、とも思われますわけで。そうするともう、大統領も決断から逃げたかった、ということになるんでしょうか。彼らしくもなく。
そしてその選択は補佐官も口にしているのですよね、延期する、という方法で。
なんらかの情状酌量の余地がないかと彼の人生を探すことも失敗。
逃げ損ねた大統領はまあ、決断は下せなかった、ということになるのかなぁ。