−16.高貴(4/7)



朗花「威張り散らし、味方の少なかったあの方がワタシを取り込もうと何度も
 話し掛けてきた挙げ句、諦めたかワタシを人に見えぬよう殴られた。そんな
 人でした、、そんな顔しないで下さい、彦乃さん、一度だけです」
彦乃「ごめん、気付かんくて」
朗花「いいえ、本当に、紅砂さまが全く言葉を気にしなかったので、というか
 喋らなくても事足りたというかなんというか・・・」


木田「だよな! なんかさっきから妙だと思ってたんだが」
百瀬「そういえば、なんだか変な意思確認してるなとは思ったんですが」
木田「あー、ちくしょ、行人がすげかったもんな、暴れるわ喚くわで。朗花が
 黙りこくってても気にしとらんかったよ、紅砂が普通に連れまわしてたし」
百瀬「あの人もあの人で一体; でも、いつ修得されたんですか?」


朗花「カウンセラーの方が気付いてくれて、速成講座に、実はしばらくは端末
 頼みでしたね。紅砂さまと里音さんは知っておいでですよ」
彦乃「てか、No.8ってことはオレら起きてるよね、どして隠してたの?」
朗花「え、と、特に隠していたわけでもないんですが、なんででしょう;」