#21 最後の朝

全員の「自分」へのお別れの回、で次が最終決戦で最終回。
なんかこう、結構さっくりと終ったというか、空白というか余白というかわからない部分がぽちぽちとあるにはあるんですが、まあいいか。と思えないでもないです。
私には少女たちの受け入れた人生ってのが理不尽に思えてならないし。
ルーラのやっていたことはなんだかんだといってはったりと嘘だったと思えてならないわけです、いくら弟の死に嘆き悲しんでいたとしても。命を奪ったのがアニムスの側でなく、仮の身体を与えたというところまでは本当のことでも。


“殺す”ことに抜き差しならないところに持ち込む、というのが目的なら。
そして思ったとおり、彼女らには(ルーラにも)狂気の獣人化した男どもなぞ目ではない戦闘能力があり、少女たちが殺さなくてはならない理由はなかったわけで。


なら、何故受け入れたのか、というのは問題になるはずなのですが。
正義でも悪でもないところで、自分たちが生き延びるというだけのためにドロルとの直接対峙に参加することを決めたということになるのでしょうか。アニムスたち、というかルーラは少女たちを騙したけれど、もう責めてもなにも取り戻せない、戦うしかないところまで来ているというのはわかるわけで。
それを受けての全員の覚悟だったのでしょうか。
誰も、消えたあとの周囲の深い悲しみがあるに決まっているのですが、覚悟済みのポーラ以外は。ローズももうすでに、困らないところまで来ていて。レイチェルは決別。
クレアは周囲全てとの仲を回復させて、それぞれの別れ方はまるで違うわけですが。