#15 悲しみと、怒りと…

全員の状況が悪い方向に転がっていっている回。
まだローズは失踪した父親が見付からないというだけですが、クレアももう生活の不安とまでは行かないけれど、替わりのように事業に手を出していた兄が買い付けをしていた友人に裏切れられて酷いことになり、ほとんど消息不明状態(まあいるけど)。
レイチェルは彼氏との仲がどんどん暗転して行って。
でも多分、四人の中で一番最悪なのはケイト、今まで親切だったはずのエルヴェが急に態度を変え「お前たちが夜“やっている”ことをバラされたくなかったら、気付かれたことを誰にも言わないように」と囁いてきたわけで。


つーか、そもそも浚うつもりのリーズからして、妹が行きたがっていたところに連れてってる辺り、もはや善意と悪意の境い目がよくわからないというか。なにもわざわざ御曹司がそこまでやらんでもいいんじゃないかと思えるというか。
ケイトへの感情もよくわからなくなってくるところがあります。
しかしまあ、とりあえずはリーズが被害者だと思い出してくれて良かった。
というか、君が浚うつもりで声掛けたんじゃないのか、さすがにそこは違うのか。
エルヴェも揺れているというか、わからないなぁ。


けれどまあ、彼の動揺そのものはわからんでもないわけで。
彼の従姉妹はついに息を引き取り、獣と化し、男たちに撲殺されて果てたわけで。
その衝動でリーズに悪意をぶつけに行って。
そこで気付いて今度はケイトに揺さぶりを掛ける辺り、うーむ。