#9 めざめ

まあ、いくらなんでもさすがに、彼がリーズに怒りを覚えるのは筋違いなのですが。
彼女って純粋にただの被害者というか、彼らが自分たちに適合するために作り変えた、という存在ですしねぇ。それに対し怒りをぶつけるほどには愚かではなかったということなのだとは思いますが、この人はどうもなんか、むしろ自分たちが加害者だという自覚がなさそうに見えるというか、生きるためだからと躊躇いがないのはわかるんですが。


どうも少女たちに対する言葉がキツいというか。
いくら愁傷なところを見せられてもなんか嫌い、というか逆になんか被害者ぶってるみたいに見えて好きになれません。まあ、「発症」したら獣のようになってしまうという女の子たちはまた印象が違うんだけどね。


クレアが家賃を払うためにバイトを探し。
そして憎んでいる父とも縁のある兄にそれを借りることにしました(さすがに多少厳しくても妹の家賃貸すくらいならなぁ)、という話と。
なにか夜遊びが楽しくなくなってしまったレイチェルと。
彼女のことをちょっと前から気に掛けてくれている文学教師との話。
そしてケイトはリーズの両親から、彼らが雇った葬儀社のことを調べて自分たちのことを管理している男女二人組に近づきました。てことはなにか、ひょっとしたら全く無関係にやってた仕事にたまたま依頼が来たということなのか。
それとも自分たちから売り込んだのか、なにかあった時に対処できるように自然に依頼される位置にいるのか(まあこれか)。そして少しだけケイトは事情を聞くことに。