#8 行きて愛せ

まあポーラさんという先輩が、ケイトのことを気に入っているというのは品性というか気品というか、多少羨んだところで簡単に手に入るものでもないので妬む気持ちまではわからんでもないのですが。
その辺のことを上手くことして「わたくしはどう思われようと構わないのですが」という小芝居を裏を知ってる人間だけで繰り広げているというのは、なんつーかちょっと寒いというか、薄気味の悪いものはないでもないんですが。
それ以前の彼女らの言動を知らない傍から見れば単に勘違いか。
もしくは正統なことを嘆いているようにしか見えないでしょうね。
(しかしそれが通用するのは彼女らが完全に見下している一般生徒のみというのがなんつーかまあ。。。)


ローズが突っ掛かり、レイチェルが止め。
彼女らがお茶をしているところにケイトが、連絡も取れないクレアのため(でもあると思う、あれは)に食料を買い込んでいました。そうか、ケイトは味音痴か。
さすがに完全無欠の人はいないということになりましょーか。


そして、四人でガスすら使えないクレアの家でささやかな晩餐。
“行きて愛せ”というのは聖書の中の言葉、例えその価値がないような相手しかいないというように見えていても。四人で生の野菜を突き。
缶詰を空け直接スプーンで掬い。
そして賛美歌を歌うだけの夜、その日の収集はありませんでした。