#5 それぞれの窓

雄叫びを上げ、男を打ち据え殺したレイチェルは。
こんなものを殺しながら生きるのが生きると言えるのかと叫び、その場を逃げ出すように去ります。残りの三人はクレアの車に乗り。
けれどケイトは車を降り、男の血痕を清掃する男たちを見ます。
なんのために“殺す”のかそもそも何者なのかまるで告げられることなく。


ローズは男にも怯え、自分たちが手を汚すことにも怯え。
自分のせいで他の仲間が多く負担しなくてはならないことに怯え、クレアが見つけた自分たちが殺された屋敷に行くことにも怯えます。レイチェルの恐慌には同情を見せたものの、ローズの煮え切らない態度にクレアは苛立ち。
それをケイトが諌めます。
そんなに皆が強くなれるわけではないのだと。


けれどクレアにしたところで、それは虚勢でしかなく。


レイチェルは自分の殺した男の臭いに怯え、香水をありったけぶちまけ。
自分のそれまでの生活に散らばる「美しいもの」に救いを求めるも、夜遊びをしていた友人たちと遊びに行こうとするも、彼らの罪のない会話に苛立って彼らを怒鳴るように立ち去るようなことになってしまいます。
皆それぞれの形でダメージを受けて、それぞれの方法でしがみ付いています。
今のところ、むしろケイトがどうなのかが少し気になるのですが。