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彼女らが欲しいと言い出したのはゲーム機だ。
正確には埃の被ったそれを貰えないものかと、相談していた(女の子が駄目だって
頑張っていたが笑い飛ばされてしまった)ところにソリチュラが割り込んだのだ。


ソリ『彼女が承知した覚えがないと後で警察に訴えられたいのか? 医者の娘だ。
 いくら子どもに世間が甘くとも社会的地位でお前らの親が負ける』


――いっそソリちゃんの世間ズレっぷりに感嘆してしまう。
(また微妙に、小学生にでもある程度の理解が及ぶ内容なんだよね;)


私はウルトラマンじゃない、正直、小気味よくなかったのかというなら嘘になる。
少女の抵抗を嘲笑ったこと、私のことは別にいいんだけれど。
けれど、そう思ってしまった自分が情けなくてならないのだ。