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タロ『ん?』
光太「君はこの星を去る時に泣いたかい」
タロ『多分、・・・覚えていない』
光太「僕は、君を愛しているよ、多分これからもずっと、変わらない」


タロ『私はお前として生まれたかった』
光太「僕は最初から君と共に生まれたかった、ウルトラマンになりたかった」
タロ『でもお前は、』
光太「うん、人の中にいるとこれでも寂しいんだ、これでも」


タロ『私も、ずっとそうだった・・・なんでだろうか、誰が見ても恵まれて
 いるのだろうに。けれど、』
光太「そんな話をしたことあったっけ(くすくす)」
タロ『なかった、かな、なんでだろうか』


光太(君だけが愛を知ってしまったから、だろうか)


――それは果たして、「いいこと」なのだろうか、悪いことなのだろうか?