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タロ『あの子はこの星を、地球を去る時泣くだろうか』


光太「そもそも正体バラしたんだろ、留まる可能性もあるわけだ」
タロ『かもな・・・まあ、擬態の寿命くらいの年齢が経てばわからんが』
光太「君みたいな例もあるしね?」
タロ『私の後にも一人、留まっていたが後に離れたのがいるしな』


光太「共にいて欲しいって言わないのかい?」
タロ『・・・なんとなく、言われて頷くような相手にそう望む気がしない。
 あの子にはなんのことかもわからないかもしれない』
光太「でも、さっきのくらいは引き止めても良かったのに」
タロ『仲間のところに帰りたい気持ちも本物だろうからな』


光太「幸福でいてほしいねぇ、なんだかすごく」
タロ『(口を開いて止める)・・・そうだな』