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――鮮やかな緑色に侵食されたかのようにその街並みは崩れた


ミラ(けれど・・・これが夢ということはなんとなくわかる)


 『君らはあまり夢を見ないそうだな』
ミラ「(びくっと振り返る)どなた、ですか、人間?」
 『違うが、まあどうでもいいんじゃないのか、そんなことは』


ミラ(側にいるのに、なんだか認知出来ない、それに違うって自分で)


 けれど、それが夢ならばそもそも確かにそんな確認に意味があるものか


 『“化け物”か、よくもまあ己らを棚に上げて、可哀想に』
ミラ「は? え、貴方は一体、」
 『いや、もちろん敵の身ではあるのさ、弱き故地を失った者ら以外、この地で
 安住を許されることはけしてない。それは君らが一番よく知ることだが』
ミラ(・・・今、敵と)
 『けれど、化け物などとは呼ばない、ましてや己らを守る者に対して』