愛しき戦車、9



――お前は、お前だ。


ネオ「優しいんだろうな、こいつ」
21「え、いや、ちょっと違う、んじゃないかなというか」
ネオ「そんだけ周囲と違っていてはまあ普通には振舞えないんじゃないの」
21「・・・ごめん」


ネオ「嫉妬だろうよ、理不尽だ、同情するのももっと残酷だ。さあどうする?」
21「忘れる、かな」
ネオ「逃げるしかないわな、むしろそうすべきだ、後を考えりゃな」


マッ「・・・そしてその“誰か”は僕を見る度に罪悪感に浸るんだ」


21「(顔を歪める)そんなことまで君が背負わなくていい」
ネオ「むしろ、お前が消えるしかないんじゃないか?」
21「ネオスっ!」
ネオ「でも、辛くないだけでそいつの本質はなんにも変わらん。辛がってもな」