The Hanged Man.10



タロ「訓練生を貸せと?」
ゾフ「正確には、何人か見繕ってもう出発した後だね。80を付けた」
タロ「仕事をさせる、というわけではないのですよね。なら他に人材もいる」


ゾフ「ノアには・・・なんというのか人格に相当するものがないんだ、なもので
 どうも時折妙なことを言い出す。当人を問い詰めてもわかってすらいない」
タロ「なに言ってるんだかわかりませんよ、よくそんな相手に、」
ゾフ「本気になったあいつを止める方法が全くない」
タロ「それではまるで、人身御供を差し出したように聞こえますよ」
ゾフ「そうだ、だから少しでも食い止めたいんだな」


タロ「あとを追えってことですか」
ゾフ「いや、待機していてくれればいいはずだ、レオにも頼んだ」
タロ「養成所、空っぽになりますが」
ゾフ「そういやそうだね、父にでも頼むかな、教習」
タロ(まあ、やっぱりそっちになるな)