#10 悲しみの記憶

「ちょっとお嬢は深入りしすぎじゃないかい?」という骨女さんの台詞が全てなんではないのかというような回。徹底した看護師の悪人っぷりが大変によろしかったという気はしないでもないですが、あの医者はいなくなったらしばらくで忘れるんだろーなー、というかなんというか。
この番組で掛け値なしに素晴らしいのは、“悲劇を演出するため”のテンプレ悪人というのがほとんどおらず、たまたま見た目的にそう見える話ですらも時間さえちゃんとあったら(別のエピソードに尺を取られていなければ)きちんと演出がされていただろうと容易に想像が付くところじゃないでしょうかやっぱり。


事故に遭い娘を失い、自分は記憶障害に陥った主婦の話。
意識を失う直前に、もう手遅れだから見捨てればいいじゃん、と言い放った看護師と医者を探していて、どちらかの名前を地獄通信に書き込んだ、と言い放ってます。
どこまで話が広がってんねん、て感じなのですが、消える人も恨みを晴らした人の数もそこそこだからもはや規定事項なんでしょーか、傲慢な性格だと笑い飛ばしそうなものなのですが、その看護師は(まあまず君だな、医者でなく)大真面目でホームヘルパーとして潜り込んでいたりします。
で、そこで娘の代わりを演じる地獄少女と擦れ違ったりもするのですが。
彼女自身が依頼人接触するのは始めて見ました、疲れてるんじゃないかな、と言われてたんですがどうなんだろう一体。
記憶障害の彼女は娘のことすら忘れてしまうわけなのですが。
ただ恨みだけが残るってのはどうなのかなぁ、本当に。