#4 大切な人

アンタそれ言いたかっただけ違うかと、という独特の言い回しがこれほどしっくり行くシーンはないですね、というか、ものすごい勢いで「内緒にして下さいね」と頼んだことを言い触らされました。同僚まででせめて留めておいてくれてもいいような気がしますが!


前話で始めての救助の仕事で。
小学生の女の子を助けられなかった、というディープにてハード(普通は十二分に同情されるレベルかと思うんですが、キツいなー、あの人;)な目に遭ってしまいまして、助けを求める声を吹き込んでしまったことを心配して訪ねてくれた彼女に当り散らし。
ホテルにさっくりと連れ込もうとしたところで涙ぐまれました。
というか東京から来た女の子に金沢のほうが都会でイケてるだろ、というのはかなり間抜けというか、どう考えても現代において田舎のほうが価値があるだろう価値が。自分だって来た日は大喜びであっちこっち見て廻ったろうがー(疲れてると無価値には見えますが)(しかし得意げに言うのだけは間抜けじゃあ)。
と言いたくなってしまうのですが、まあそんなのは恋人も思ってるわな。
そして男はしょっちゅう掛かってくる仕事の電話にむくれ、「お前、変わった!」と言い放つわけですよ。単に自分を慰めてくれるだけの存在でいてくれればいいのにと。


んなわけない。
彼女は心在るし、現在は夢だった出版社で働いてるわけですよ、でも、もちろん傷付いていてもそこに愛はあるわけで、彼女の涙で彼氏はそのことに気付き。
翌日のデートを目撃されて言い触らされたわけですな、めでたしめでたしw