#72「茶色の服の男」

面白かったですー、私、クリスティさんというとポアロとかマープルさんとかのイメージしかなかったんですが、そして諜報モノを読んで「えー;」とすごく思っていたんですが、冒険モノいいじゃないですかー、てかヒロイン可愛いぃぃww
当り前ですが、地理や風土には全然強いんですね、よく考えたら当然ですが。
(考古学者と結婚したというよりも、その興味がそういう縁作ったってことでしょ。)
あと、“日記の主”も結構良かったです、でも正直ちょっと騙されたw
「あまりにも真面目すぎるから」という理由で秘書を辞めさせようとしていたのは、また一体なんの冗談なんだろうと思っていたんですが(いや、本気だと思うけど)、あとでかなり本気だったことが知れてきます、あー、それは、、、まあ、確かに問題が。


とある空き家で女が殺され。
その後、駅でなにかに驚き男が転げ落ち、そのシーンを目撃してしまったヒロインは男に駆け寄った医者と名乗る彼が、どうも偽医者なのではないのかという疑いを胸に、その事件を調べ始めることになるのですが。彼女がジャーナリストになりたいがためのチャンス作り、という他にもう一つの動機があったわけですがこれもなかなかのお楽しみ。
ある日、その家の持ち主が船で出向するのに合わせ、父親の遺産を全て継ぎ込んで異国行きの船に乗船することを決意し、まあ、その船の中やら現地やらでスパイや犯罪組織のボスを交え、過去の事件により消えた宝石(とある事件の証拠でもある)を巡っての大活劇が始まるわけですよ。そして私、見事に騙されましたとも。
豪勢な婦人も正体不明の男も、几帳面な秘書もその主人も、ポアロさんで馴染みのある大佐(趣味いいけど女運がないw)も、ヒロインもすげぇ楽しかったです。