#73「チムニーズ館の秘密」

いや、多かれ少なかれ大体の人がそう思うような気もするんですが。。。
偶然にしちゃあちょっと釈然としないというかなんというか、むしろ読者じゃなくて作中の関係者だったら「そうだったのか!」って純粋に驚けるんじゃないでしょうか、だってそもそもがどこから突然現れたんだかがわからない正体不明の人間だったんだし、でも一番最初の関わり方が“アレ”じゃ無理だよー...orz
えーとまず、とある荒廃した王国がありまして(架空だけど旧ユーゴ方面っぽいらしい)、そこの王子様がなんでもイギリスの後ろ盾にて即位するらしいのですが、それと前後してとあるその国にも関わった有力者が自分の自伝を出版するらしく。
その原稿を届けてって頼まれたー、ととあるアフリカの国でとある兄ちゃんが友人からさらにその依頼を手渡され、ついでに、どこぞの暴漢から取り上げた女性宛ての手紙も(多分不倫の証拠)本人に直接渡してあげてよ、と頼まれました。
そしてその兄ちゃんはイギリスによっこらしょと渡り。
その手紙の名前の女性も巻き込んだ大活劇が始まるわけですが、概ねの流れは面白かったような気もしないでもないんですが、やっぱり最後が、、、アフリカの地を経由してるってあそこは大陸でヨーロッパよりよっぽど広いんですがなんだと思ってるんでしょう;


まあ、人物はわりと魅力的だったんじゃないかとは思うんですが、特別な“館”の持ち主も可愛かったし、いや、原稿・書類の他に名の知れた宝石まで絡むその筋立てのややこしさも最後のネタばらしでなんか白けた。
要するに作者やイギリス人の異国への大雑把なイメージが詰まった話らしいです。
頭でっかちで夢見がちだなー、イギリス、というのが正直な感想です。