#10 王子

まあ、ティアがなんだかんだ口で言いつつ弱い者に優しいことはわかっていますし、ディランさんは「正義を愛する」のは本当でも別に自分が正義ってタマじゃねぇですしね(ちょっとだけ言い過ぎた気もするけどちょっとだ)。手段選ばないよなぁ。
そもそも≪アンドロメダ≫は2分でアナタの星を壊滅させられます、とにっこり笑って言う時点でそれは結果的な平和のためであってもやり口は全然平和じゃねっす。でも、そんなディラン艦長だからこそティアも信用するんでしょう。
でもぶっちゃけて少年王子はディランさんのことを誤解していたと思います。
ちゅーか、敵でも誤解しがちなんだから、それは全く無理はないのでしょう。むしろその辺の油断とか利用してる節ないか(私もそういうところがわりと好きですとも)。


とある船を救いに行ったところ、そこには王子一人と従僕が一人(瀕死)残っていただけで王もその跡継ぎ予定の王子も死亡。それを仕掛けた貴族連合は最後の王族を引き渡せ、ということを言ってはくるのですが、そばかすが浮いてそうな純真な少年(ぎりぎり青年かそこら)を先代の悪事で裁くのは正直赤の他人的にかなりどうかと思います。
彼自身の経歴は調べてもいなかったけど若いもんなー、17歳だっけ?
んで、軍事力はそもそも連合のほうが上なんですが、貴族を全滅させるよりも停戦を、ということをディランさんは言い、親の仇である王子はやっぱりそれを納得できず、そんな王子をティアさんが焚き付けるというような話の展開だったのですが。
やっぱりこう、最終的には勝てない喧嘩は売っちゃ駄目だよな、という結論に尽きるでしょうか(正義どこやった)。あと、父王に育てられなかった王子はいい王になるんじゃないでしょうか、素直でいい子だったよな。うん。