#9 裏切り Betrayal

あー、でもぶっちゃけて、チャーリーさんって裏切られることよりも、自分のせいで誰かが殺されることのほうが嫌だと思うんですけどね。いやそりゃ、対等の戦士同士だとかいうのならともかく(なんとなくチャーリーさんってそうじゃないかと、兵士っつーか)、なんの義理もない行く宛てのない異世界から来たチャーリーさんを拾ってくれて。
好奇心だなんだって言ってますが、彼にも周囲にも依頼人にもお人よし。
そもそもなんとかなりますよね、チャーリーさんなら。
技術が高い世界から来た、さらに元軍人とはいえ、ただの私立探偵とは到底思えないくらいの頭の切れと度胸だしねー(実はその辺、結構好きなんですが)。


そのチャーリーさんがま≪ずヴェクスコア≫にマークされ、身元がわからないことを知られ。庇護していたカールさん(覚えた)が狙われ、殺されると脅されて口を割って彼のことを話してしまい、で、逃げ出すことになってはしまったんですが。
当然のことながら人のよろしいカールおじさん(スナック菓子を思い出しますとも)はものすっごく気に病んでいるわけですが、チャーリーさんは責めたりはしないよね。
まあ、ちょっといい感じになりかけていたウェイトレスの子とは襲撃に巻き込んでしまって駄目になっちゃったけどね、もともとちょっと無理があったんだしなぁ。
ちゅか、もう一人の女性のほうが洗脳されての暗殺直前に正気づき(相手が小さな女の子ってのがいくらなんでもなぁ、意思自体は強いと思うんだ、いろいろありすぎただけで;)、自分を轢き殺し掛けた女の人に文字通り「拾われ」まして。
わりといい感じに落ち着きそうだったので、ここで孤立無援になったチャーリーさんと立場逆転かな、と思ってたけど、そうはコトは運ばないみたいだな、両者w