#2 砂漠 Sand

三つの並行した世界から、それぞれ「水の足りない世界」(だと思う)に飛ばされてしまった私立探偵と、そもそもその三つの世界をつないで行なわれている大企業の企みを阻止しようとした男女の生き残りの女性。
というところまではとりあえずわかって、続いて世界を自由に行き来できる男が登場。
で、その男があれなんだよね、そもそも私立探偵が追ってた別の世界の女性(それこそこの砂漠の世界の住人だったわけだけど)を連れ去った男ってことになるのかな。


私立探偵はなにか思うところがあるらしい(世界のズレに気付いている雑誌記者かなにかかな?)男に付きまとわれ、結局他に頼るアテもなく彼を頼り。
女性はこの世界と行き来できていた頃の人間から聞いていたツテをなんとか辿り、一晩の宿はなんとか得たものの「彼」にとって他の世界の話は愉快とは言い難いものであったらしく、女性の世界ではいい思い出、彼にとっては唐突に消えて“置いていかれた”という記憶だったのが、、、リアリティはあると思うんですけど正直薄暗いな。
なんでわざわざ安心させておいてひっくり返すような真似するのかなー。
その助けを求めた相手がなにかの博士っぽかったので、これでやっと話に進展があるのかも、と思ったんですが肩透かしされてがっかり。私立探偵なら多少は感情移入しているからそういう起伏も面白かったかもしれないんですが、女性のほうはまだなんともわからないから気落ちされても面倒なだけなんだよねぇ。
とはいえ、砂漠の世界で出会った少女とか、彼女が集めている青い石とか。
世界の謎に薄々感づいた男、なんてのも面白くはありました、しかしなんとなく全体的に詰まらないことに付き合わされている気がするんだよなぁ。