#16 獲物

ちゅーかこう、“異常犯罪現場ツアー”の段階でまずつんのめっていたわけですが。
前の地下鉄サーフィンと同じで多分実際にあるんだろうなぁ(こっちは迷惑行為じゃないけどさぁ)、リンジーさん、なに行ってんの。本職でしょうがリンジーさぁぁぁん(役に立っちゃったわけだけどさ!)。
ここ数年で6件の死亡事件が起こったアパートの給水塔に浮かんだ切り裂かれた女性、そのアパートのドアウーマンの遺体が一件目。正直これ、見た目の異様さだけでなく、いくらなんでも給水塔の中に被害者当人が生きたまま連れ込まれるなんておかしいし、外で切ってたら血痕が残っていないしでマックさんがその時点で首を傾げていたわけですが。
呪われてるのかなぁ、とリンジーが呟いているのは咎めたわけですが、しかし完全に切り離して考える、というのも確かに早計だったかも。


そして二件目は殴り殺された“クールハンター”、街で変わった、んにゃお洒落な格好をした女の子の写真を撮り、それを元にフッション・ビジネスを仕掛けていく、というコンセプトの彼らの一人が殺され、その携帯には延々と同じ女の子。
女の子自身は自分が撮られていたことも知らず、そこに彼女と一緒に写っていた男は同業者、つーかライバル会社。その社長を訪ねてみたら、ストリート出身だという人物で、そこを自分の庭だ、自分が庇護者でそこの住人は自分のものだ、と豪語。
とはいえ、その一方的に撮られていた女の子の名前すら知らないんだよね。
一件めの事件は過去の事件に絡んだ顛末を見せ、そこの住人の一人、麻薬浸りの医者がしつっこく証拠に登場、するものの彼は被害者の彼女を知らないと言い続け。
もう少し科学捜査が進んでいなかったら彼女の「復讐」は成功したのかなぁ。