#19 戦略結婚

普通は政略結婚の花嫁を運ぶ、という展開の場合、その花嫁が政略結婚なんて嫌! ということを言い出すパターンが普通なのかなぁと今これを書こうとしてやっと思ったんですが、とりあえず大前提が“ニーチアンの花嫁”だったのでほとんどかけらもそういうことは頭に過ぎらず、おまけにどうも「戦略結婚」、結婚式に紛れ相手の首脳部を根こそぎ爆発させる計画を持った花嫁だった模様でした。
基本的にニーチアンは愛情がどうの、ということには(とりあえず表面上は)拘らないので同盟を結んだら権力が手に入るよ、みたいな説得は主にそんな方向に。
しかもそれだけ話をしてくれるようになったのもさらに二つの家系の同盟を危険視する別の一族に追われ、ディランさんと単独で逃げ出すようになって一通り宇宙船でやりあって、宇宙船に穴をぶち開けて修繕のために別の星に寄らなくてはならない状態に至ってからでした、穴開けてなきゃもう少し逃げるの楽だったと思うんですけどね。。。


とはいえ、ニーチアンやマゴークや見たことのない種族(トランスの種族は誰も知らない)まで同居してる戦艦に、密かに興味を持っていたらしく。意外と楽しかった、ということを言ってるんですが、あー、まあ、全く興味のない相手には嫌味とか言わないか。
そしてディラン艦長は追っ手とど派手に全面戦争に持ち込み、助けてくれた相手のことを殺すのかー? よくないだろう、ということを言ってのけやがりました。
ところで最初に惑星二個のニーチアンからの独立、というのはレヴさんに反対されて(珍しいし)、断るつもりだったのを多分暗殺目的なので踏み倒すつもりで了承されたのだろうと思われるのですが、結局花婿と当面の生活を共にすることにした花嫁の手で叶えられ。
ちょっとは艦長、惜しいとか思っていたんでしょうか、美形だったからなぁw