#11 父の宝

結局こう、自分の父親に関係した犯罪でもなかったので見逃すことにしたのかなぁ、と言うか、少しはお金をもぎ取ってやることにしたのかしら、とか。
なんというか、久々に≪アンドロメダ≫がある程度大きな星の側に寄り。
そこで一気にメールの閲覧などをまとめ見していましたらば、三年ほど前に副艦長のベカの亡父の友人からメールが来ていたことが判明。ああ、借金のせいで逃げ回っていたんでしょうか、で、トランスがくっ付いていって(勝手に)単独行で地上に降りてみましたらば、なんか合併間近の巨大運送会社の経営者になっていたそうですよ。


彼はどうも三年前のメールで訪ねてきた、ということが飲み込めないらしく。
基本的には歓迎してくれるものの、不信感ありあり、つーかこう、そんなに悪意があるわけでもないのに麻薬打っちゃうってどういう倫理観ですか全体的に。言うこと聞かないから殺す、というほうがまだ理解ができるっつーかなんつーか(せめて自白剤とか)(その辺の前提のどこに倫理観を語る資格が)。
そしてなんかの“データ”を探しているのだ、とは言うのですが、どっちかというと純粋にベカが怖かったのかもね。生き証人として(実際の証人は彼女の父親ですが)。
その頃基本的に≪アンドロメダ≫のクルーたちは、艦の中のものを売り払って装備をなるべくマシなものに取り替えていました、そして艦長とレヴはそのいまいち信用のおけない商人から、結果的に最新の機能を分捕ったような気がするんですが、図ったんでしょうかw
(てか、レヴはそんなことに参加してていいんでしょうか。)
告発するのかなー、と思ってましたがベカはどうも口をつぐむことにしたようですが、それはこう、父親や自分たちに対する直接の裏切りではなかったからなのかなぁ。