#6 闇の天使 光の悪魔

ティアと副艦長がトランスに≪ワープ航法≫のぶっつけ本番の練習をさせていましたらば、過去、ニーチアンと連合との歴史的な戦闘(とはいえ、その勝ち負けが全てを決めたわけではない、という程度の重要度)の数日前にタイムスリップしてしまい。
そこで問い詰めるべきなのはトランスの正体ではないかと思います。
しかしまあ、トランスだからしょうがない、という具合に皆諦めてしまい。
さて、その戦闘に介入するかどうか、というジレンマにほとんど全員が捉われます(レヴ以外、マゴーク族はそもそもその一連の戦闘でやられるわけでもないしね)。ニーチアンから地球を救っても地球はマゴークの進行に遭い、さりとてニーチアンに助けを求めたら一瞬の攻撃ではなく圧制を受けてしまうだろうと。


その戦闘によってニーチアン同士の内乱で一族を失っているティアと、この戦闘の中で難民となったハーパーが特に反応していたわけですが。それだってまあ感情論が先に立っているというか、正しい歴史なのかどうかわからんし。
当然、3百年の時を超えてしまった艦長、タイムスリップした時代の人間だった館長がもっとも苦悩したのですが(友人すら生きているという)、結局彼が一番早く事態に見切りをつけ、「戻る」ということを決心したらなぜかニーチアンの艦隊が千ほど多い。
歴史上は5百艦だった、ということは確定しており、その千の艦隊はじゃあどうなったのかと、自分たちが消したのだ、という結論に達した艦長はハーパーのしようとしていた攻撃を取り入れ、さすがに自分たちの手で、ということにティアが悩み。
しかしまあ、やっぱりこれら全てトランスが切り取った枝程度の意味しかないって話だったのかなぁ。植木の剪定でどっちを生かすのかの選択でしかないってさ。