#2 過ちのグランド・セントラル

正直掛け値なしに“動機”に気付いた人が一番の功労者だと思うんですが。
「あー、いい尻、そういやこの尻って莫大な保険掛かってんだよなぁ、これ」とか薄ぼんやりと考えたことから動機へと思考がつながっていった、というか、脚本家がこのエピソード考え付いたのも案外この辺なんじゃないかしらw
そして、証拠品に対して加えられていた手の方向性が、捕まえられないことに対し、という理由だったのを聞いてかなりほっとしてしまいました、マックさんがどっちの可能性を考えていたのだかは全くわからないのですが、そして許されないのは同じなのでしょうが。


とある駅のラッシュ時に、強アルカリの溶液を顔に掛けられて男性が死亡。
調べてみると彼はあまり腕がよいとは言えない整形外科医で、訴訟が三件、えー、ある程度の美容整形の場合の逆恨みというものはないでもないんですが、一件事故も含まれていたみたいであれはない、本当にあれはちょっと見解の相違の範疇に収まらん...orz
そして別件、目の見えない女性がとあるマンションの屋上で絞め殺され。
頬には煤の痕が、彫像のアトリエには縁りを戻したいのだという恋文が。
彼女は少し前までプロホッケー選手と付き合っていたという証言も。
そして出来かけの作品はその道のアーティスト(直接の知り合い?)を呼んでみると、多分親しい仲だったんじゃないかな、と。顔のパーツが平凡なのだそうです。


作り掛けの彫像の完成品と、煤の含有成分から同時に一つの名前に行き当たり。
あー、やっぱりこう、動機が現代的というか冷淡というか、なんとも言えず寒い話でしたが、ちょっとは救いがあったとはいえるのかな、判明した事実から。