#17 消された記憶

もともとエックハート氏ってのはやたらと部下の“粛清”をする辺りは本当にどうかと思うんですが(なんか必要がないように見えるのよ、下手すると腹いせにしか見えない)、計画そのものがものすごくあくどいかというとそんなこともなく。
遺伝子をいじられたミュータントが存在しているのはアダムとの共同責任。
それを公表しない方針は一緒、という段階でそもそも完全な悪と言いにくい部分があるとは思っていたんですが「可愛いな!」と思ってしまったのは些か不覚でした、ええもう、普段の態度からして大人気なくて可愛いな、と思ったらどうするんですか。
なんかもう、取り返しが付かないじゃないですか(すでに認めてないか)。


というか、アダムがあんまりにも可愛げがなさすぎるのがいけないんですよ、殺人現場を目撃してしまったことでその場にいたミュータントに、記憶を全て吸い取られてしまった、というのでどんな頼りなげな様子が見られるのかしら(なんの期待)、と思っていたんですが、天才の記憶喪失なんて危ねぇばっかりじゃねぇか!
その場で嘘を付いても「辻褄が合わない」でばっさりと断ち切られ。
もしかしてアダムが手に入るかも、とうきうき出掛けていったエックハート氏は必要以外は喋れないんだ、ということでなんとか騙すことに成功するものの。最後に駆けつけてきたミュータントXが概ねの説明をしたところで妥当性を認めてしまい。
“アダムの記憶”から基地が見付かったりもするのですが、アダムが記憶さえ取り戻してしまえばなんも怖いもんはないさ! という話の仕様なのはどうなのか、なんでそんなに最強なのかアダムさん、というか、すごい納得してるのどうなんだ自分。
ところでエックハート氏はどうなったんでしょうか、心配です(だから)。