#12≪終≫オワリノハジマリ

さて、ラストの展開の、意味がわかるかと言われたらそうでもないんですが。
お父さんが謝った、ということはわかるので、そしてその言葉こそを彼女が待っていたことは理解出来ないでもないので、個人的にはいいです。これで。
むしろどっちかというと、ノジルの正体とか知りたかったんですが。
うーん、娘さんが自分を守るために作り出した存在だったのかなぁ、なにもことが起きてない時は確かに重荷ではあったでしょうが、最後にお礼を言っていたようにそれ以降はずいぶん心の支えになっていたみたいですし。
あと、お母さんがなんで自殺という道を選んでしまったのとか(ヒツギモグリとか!)(それは自分で調べれ)、お父さんのお母さんが結局どうなったのか、いや、殺されたかどうかじゃなくてその後どのように処理(人間社会の)されたのかとか。
考えてみればわからないことは山のようにあるわけですが。


でも、娘さんとお父さんの関係そのものはわかんないでもなかったからまあいいや。
許してくれ、もう止めてくれ、とは言いましたけど本当に、まるで娘さんが悪いかのような態度だったし、本当に彼女に謝ったのは一度だけだったんですが。
それで充分だったというか、それで全てを許した気持ちはわかるので。
だってねぇ、本当に、可哀想なのかもしれないけどお父さん、自分のこと以外頭になんにもなかったじゃない。全くなんにも、家族の自分に向ける感情ですら、恐怖がどうの恨みがどうのという話に組み込んじゃって奥さん死んでも気にもしない。
だからもう、その果てに、「あれだけ」の結末があったというのはね。
終わらないと戻れなかった、ということでいいのかな。全て。