#9 アワセカガミ/ソノイチ

とはいえ、この話、あんまり幽霊を「怖い」というふうに撮ってないというか。
今回なんか特に、過去の平凡な家族のメモリアルくらいの意味合いしかなかったですよね、お母さんが行方不明でお父さんは亡くなったのかな?(多分無関係にフツーに)
でも、息子である当人が生き残ってるはずなのになんで幽霊出てくるのか。
それとも本当に単なる記憶の残滓みたいなものなのか(娘さんが見えるものの範囲ってよくわかんないよ、相手が死体とはいえ、なんか過去の記憶まで共有してたことあるし)。
まあよく考えないまでも2話構成にする意味あるのかよ、というくらい話が進まなくはありましたが、家の探索だけで前半、鏡を取り出してきての試行錯誤のみで後半、という展開でも話の大詰めなら仕方ないのか。
いえ、もう1話似たような展開なら切れますが(切れやすい)。


人がいなくなってすっかり無人になった父親の生家を訪ねた娘さんは。
なぜか床の間に掛かる自分が持ってきたはずの“首切り”の掛け軸を見付けるわ、そもそも家に入る人を見かけてしまうわ、なのに家の中は散乱して埃が積もっているわと。画面は刻一刻と変化して古いんだか新しいんだかよくわからないかったのですが、ちょっとままならない、いわゆるセカンド・サイト、第二の目を持つ娘さんにはほとんどそんな通りに見えていたんでしょうかね。
人を見てもなにが動いてもほとんどそういうもの、としてしか捉えないんだよね。
で、書斎で見付けた父親のノートの中から合わせ鏡をすると真実が見えるのだ、という記述を見つけ出して実行するわけですが(どこに見えるんだか想像付けにくいな)。
影のようなものを見付けたところで以下次回。