#8 ヒンジャノイノリ

相変わらず怪奇以外部分の後味が悪い展開でしたが。
ぶっちゃけて、なにがしたかったんじゃお前、というのが正直なところなので多分このストーリー向きの性格ではないのだろうと思われます。説明は足りないわ、結末はほとんど想像させるわ、動機が全く見えてこないわで人は選ぶんでしょうが。
基本的にここまで容赦ない展開に出来る辺りで一つの味なんじゃないでしょうかね。
頭でっかちなのでこの話自体にはあまり反応ができないのですが、人気があるというのもなんとなくわからないでもありません、娯楽の本質ってどう考えてもエログロナンセンスである、という結論も長年の勉強の成果です(大概にしろお前)。


えーと要するに、根暗兄ちゃん視点から言いますと。
ホームレスの集団に対し、一人ずつ端から金属バットでぶちのめして撲殺、そしてなんの対処もしてもらえないところを見計らって「呪いの方法」を書いた紙を彼らに拾わせ。
自分に対して呪いをさせるものの効くわけもなく(でたらめ?)。
(もしかして相手の髪の毛を手に入れようとしたのかな、とか思った。)
しかし、生き残りのホームレスさんたちが呪いにあんまり熱中しすぎてしまったために、すっかり恨みも抜けてすっきり晴れ晴れ気分になったところで再度金属バットを持って襲撃。かなり酔っ払っていたので複数でも反撃できずあえなく全滅。
させたところで兄ちゃん屋上からジャンプ。
いや正直、展開そのものはとても後味が悪いんでしょうが、あまりのことに置いてけぼりを食ってしまいなんも感慨が湧いてこず。さりとて、ホームレスさんらに対して同情しないわけでもなく、兄ちゃんがなにを望んだのか気にならないほどでもなく。