#16 二重の罪

というかポアロさんでも自信喪失することがあるんですか、という以前に、花火だ散策だ競馬だとあれだけしょっちゅう遊びに行ってるフツーの友人なんだから面と向かって直接聞くなり、信用するなりすればいいようなものなんですが。
(そしてジャップさんがポアロさんにわざわざ講演旅行のことを言わなかったのは多分自慢になるからとか、褒めるの照れくさいとかそんな微笑ましい理由だろう。)
そもそもポアロさんって対面で悪く言われても平然としてるのにね。
といった具合でポアロさんが今回は事件に出会う前に撃沈済み。
旅行に行こうすぐ行こう、とばかりにヘイスティングスさんを連れ出してしまい。
そして旅行の合間に、自分がいかに高価な物を運んでいるのか、ということをぺらぺらと喋ってしまうような女の子に出会い。そしてさらにそれが盗まれたのだろう瞬間を目撃してしまいます(猛スピードで辻馬車から駆け去る男)。


売る予定だったはずの相手のところに行ってみると、すでになんか薄汚れたヒゲのあるような女がすでに商品を持ってきたんだよと。ヘイスティングスさんは女の子への義侠心を発揮して、ポアロさんに手伝ってくれ、と頼むものの今回ばかりは動いてくれません。
(しかしヘイスティングスさんって下心はないんかね、あんまり態度は気にしてない。)
一生懸命、実は別口だった男を追い、“女”の目撃証言を集め、犯人が辿ったのだとしては経路の不自然さに気付き仮設を立て(女の子が盗めるはずのタイミングの場所に“女”が向かった様子がどうもない)、罠を張ってみようとしたのですがw
結局あー、ポアロさんもちょっと見当外れのヒントとか出してましたしね。
ヘイスティングスさんの善意の勝利ということでよろしいんじゃないでしょうか。