#14 コーンワルの毒殺事件

ポアロさんのもとに非常に上品な婦人が訪ねてこられまして。
なんとも言いにくそうに自分が毒で狙われているような気がする、と言われました、ええまあこういう内容の場合、信じるか信じないかは発言者の見た目っていうか(外見じゃなくて)信用がおけるかどうかが全面的に掛かってくると思うんですが。
とりあえずポアロさんは彼女の心配を排除するため、家を訪ねることを約束。
そして翌日家に着いたところ、彼女はすでに亡くなっており、医者は強行に胃炎なのだ! ということを主張していました。えー、胃炎でそんな急激に死ぬんかいな。
そしてそもそも信じた理由の一つに、夫に愛人がいるのだ、ということもあったのですが、夫からも医者からもほとんど証言らしいものは手に入らず。さて、ならば夫のことをポアロさんが疑っているのかと思えばどうもそうでもない様子。
(しかし医者は単に誤診を認めるのが心底嫌だっただけっぽい、紛らわしいな!)


娘さんとその婚約者に会いに行きましたところ、どうもそのご婦人が、婚約者に言い寄っていたのだ、ということを娘さんと婚約者から言われてしまい、「そんな感じの人だったかなぁ?」とヘイスティングスさんは小首を傾げていましたが。
なにぶんにも死人に口無し、そして、なにかその婚約者に対して含むようなところがあったのは事実だったので真相はわからないまま。ちゅーか、正直に言えば奥さんが本当の意味で上品な人であったために事件が迷宮入りしそうだったんだよねこれ。
前日にポアロさんに会いに行ってなきゃ、本気で完全犯罪だったよなぁ、いや、ポアロさんなら後から駆けつけただけでなんかしらの糸口から真実を見つけ出したのかもしれませんが、年上の上品が女性が口を開かないことを見越した犯罪って性質悪いよなぁ。。。