#1(後)チベットの官能

どちらかというと手篭めにされているのはカーンさんという風情でしたが。
というか別に、若返らせる必要がないんじゃないかしら、というかハンサムか? とか失礼なことも考えてしまったわけですが、まあ案外、欧州の人にとっては東洋顔は神秘的に見えたりするものなのかなぁ(でも元の姿のほうが格好よくね? とは思った)。


えー、そもそも、話の意義というか目的というか、意味がよくわかってないんですが。
とりあえず「若返りの媚薬あげるから人助けしなさいね」ということでいいのか、邪気がない、というのはなんとなくわからないでもないものの、夫に浮気(目の前はひでぇよ)されたということを相談してくる妻を目の前に。
若い男が周囲にいないから困ったわ、と考えているのはなにかがすごいです。
ある意味で、それが一番いい薬というか展開としては納得なんですが、しかしそこに思考が至るまでに一呼吸しかないってどういうことですか。あとそもそも、あれなんですね、あの前半で媚薬くれたのがダライ・ラマさんということでいいんでしょうか。
なんかこうちょっと、さすがに不味いんじゃないかと思うんですがいいんでしょうか。
(性愛をテーマにした仏教はあるから、まあチベットにそういう寺院がある、という設定になってるくらいは別にいいかな、と思ったけど実在すぎる;)


そしてあと、あくまで話がベッドシーンで終わり(その後上手く行ったんだよ、というのはわからんでもないんだけど、なんかこうすっきりしすぎというか)だとか、超常現象を語る女性を目の前に、同じくらいゴシップのことを聞きたがる初老の男性とか。
ある意味、これはこれでありかなぁ、という気がしないわけでもない。