#7 海上の悲劇

既婚者に負けてどうする、というか遊び以外は頭にないんかい、というか。
原作ではヘイスティングズ大尉は結構女好きだったんですけどねぇ、女の子よりもクレイ射撃にしか頭にないような風情なんですが。むしろ、なんでまたポアロさんが手元に置いているんだか意味がわかりません、なんなんだあの人は(扶養家族か)。
というところにいきなり拘ってしまったんですが。
えー、嫌な奥さんがいて、それにやたらと従順な夫がいて。
ある日、彼が船の上から娘さんたちに誘われて、買い物に同行しましたらば、奥さまは彼が帰ってくるまでに冷たくなっていました、というのがシンプルな話。


豪華客船で行く、エジプトの旅、といったところでしょうか。
港に立ち寄っても宿泊は船のまんまなので、ある意味で合理的というか、遊ぶのも主に港廻りで済ませるっぽいですね。上流と、中流の上とちょっと頑張った人たち辺りがターゲットといった感じの船旅。プラス刺殺事件。
ポアロさんはちょうど居合わせたので船長の要請によって捜査開始。
とりあえず現場は荒らされて物売りの装飾品が落ちていて。
えー、殺された奥さんにちょっと横恋慕していたのに出遅れた昔からの知り合いの男性と、その夫のことを密かに思う女性とが同乗していたわけですが。とりあえずこう、ポアロさんは概ね旦那一直線ですが。
彼が船を降りる時にはドア越しの奥さんの声をポアロさん含め聞いていて。
娘さんたちと離れたのは食堂のトイレくらいだそうで、いくらなんでも船に戻る暇なんてなかったよねと。しかし、確かに普通に指摘しても良かった気はする。