#1 コックを捜せ

えー正直、栄えある第一回でどう考えても記憶に残るのが小間使いと駅員ですが。
なんであんなにむやみに味があるんですか、どう考えても脇役という風情で、実際にポアロさんに有益なことを教えてくれたりとんちんかんなことを言ったりと、その役目を逸脱していたということは全くないんですが。
なによあの存在感、特に小間使いは「ギャングの誘拐ですわ」とかかなり本気で言っていたもので、ポアロさんがあしらうつもりなのかと思ったら本気できちんと評価してやんの。ね、あの子、そっから引き出す結論そのものはともかく、かなりしっかりと物事を観察して見るべきもの見てたしなぁ。


私はあまりに強烈な女主人に当てられ、彼女に癒しを求めたのかとも思ってしまいましたが(今でもそれがあるのかもしれない、とは思ってますとも)。まあ実際、住人の中でまともなのは彼女だけだったしな。
なにも押しの強い奥さんの旦那が慇懃無礼なケチじゃなくてもな。
(単に似た者夫婦ということなのかもしれない。)


探偵としての名声はおいておくとしても、実際に名刑事として名を馳せた(らしい)ポアロさん、つまらない事件は受けません、と言っていて実際経済的に困ってることはなさそうですねぇ、新聞記事って金掛かるよなぁ。。。
なのに持ち込まれた依頼がコックが失踪したから探してくれと。
しかしどうも、彼女の同居人の一人に、横領事件が起こった銀行に勤めていてる男がいると判明、さて、この二つがどう絡むのか、という話ですが。