エリス・ピーターズ

#6「氷の中の処女」

まあ正直、「良かったぁぁぁ、そんなことか!」と大変に安心したわけですが。 いや、少年ほど最悪のことは考えてませんでしたけど、半分くらいは考えてしまうじゃないですかやっぱり。責任を感じる気持ちもわかりますが、それはもう、彼のせいではないとしか…

#5「死を呼ぶ婚姻」

花婿がじいさん、花嫁が18歳となったらまあ政略結婚なわけですが。 その結婚式が修道院にて行われることになりまして、皆楽しみにしています。 しかも悪いことにこの彼女、10歳の時に両親を失ってしまっておりまして(20歳になると財産が後見人から当…

#4「聖ペテロ祭殺人事件」

一つ大きな「裏切り」がこの話の中で存在するのですが、どういうわけかそれが妙に爽快っつーか胸のすくエピソードとして記憶されています。いや、嫌ぁな人なんだよ、まあどう語ってもネタバレになっちゃうわけですが。 あと、身分違いの恋愛ということが多少…

#3「修道士の頭巾」

クリスティの本はキャラクタが頭に残ってトリックを忘れ。 セイヤーズの本ではその逆がよく起こるんですが、エリス・ピーターズの本は概ねセットで覚えていることが多いです。良いとか悪いとかではなく、ある意味でトータルで話が形作られているというか人生…

#2「死体が多すぎる」

とあるイングランド王が死んだ時。 すでに外国に嫁いでしまっていた娘・女帝モードと、彼女の叔父スティーブン王が争うことになった時。しかしまあ、どっちが正義でどっちが悪かはちょっと言いづらいものがあるような気もします。 そして、どちらかに付くこ…

#1「聖女の遺骨求む」

まず“聖遺物”というものが教会に必要で。 とある地方に「傷を治すんだよん」という聖女がいることを夢のお告げで見たっつー修道士がいたもので、その地にその聖女の遺骨を迎えに皆で行くんだよ、そしたらその地で殺人事件が起こったんだよーんも、というよう…