#1 さよなら少女たち

気絶したそれぞれの服装をした少女たちを運ぶスーツ姿の男たち。
一組の車が何者かの襲撃を受け「追いつかれ」、そして別の人間がその車の側に立ち、翌日一人の少女が山の中で死体で発見されます。
それは、他の少女たちのクラスメート。
四人の少女たちにその夜の記憶はなく、それぞれの記憶がないということを。
徐々に気付いていき。
その日の夕刻、“蝶”に連れられるようにして一つの場所に。


そして現れた一組の男女は、「貴女たちは昨日死んだの」ということと。
現れた一人の男を殺すことになる、ということを告げました。


この四人はなんというか、もう一人の死んだ少女も含め、思い切り立場が違うというか奇妙なほどにばらばらで。ある意味でそれが一つのクラス、同じ年齢、性別が同じであっても不思議はないというのが学校というところの不思議さかもしれないんですが。
気弱で弟妹の世話をよくするような少女。
化粧をして、派手に夜遊びをするような女の子。
斜に構えた少女。
そして生徒会に相当すると思われる組織に属する優等生。
死んだ少女は彼女と親しい存在でした。


そして現れた男は、奇妙な獣のような姿に変形しました。話の始め。