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光太「タロウ、人間大サイズになったら? 不便そうだし」
タロ『ベッドが狭くなるからいい』
光太「いやまあ、ちょっとくらいは離れたらどうかなー、と。いいけどさ」
タロ『私たちはそんなに長く共にいられるわけではないんだ』
光太「ああ・・・すまない、正直、面白がってしまって」


タロ『そもそも私は、この子に一緒にいたいなど言える立場にないしな』
光太「そこまで露骨にしておいてなんだ今更」
タロ『そう思ってるのにちっとも聞いて来ないんだなぁ、光太郎は』
光太「だってそう思ったら仕方がないだろう、どうしても」
タロ『けれど皆不思議がる、何故そこまでと』
光太「どうしてって聞いてもいいんなら聞いてみたい気持ちはあるけどね」


タロ『わからない、命をくれてやってもいいような気すらするが。その意味は
 自分ではわからない』