4.サコミズ



君らにだけは言っておいたほうがいいんだろう。
“彼ら”は結局、地球人だけを交渉相手にするのを躊躇った。
ビオ当人の意向まではわからない、けれどウルトラマンは関係がない、という
言葉はあれは完全には本当のことではなかった。
地球人に、交渉相手たる、そこまで望んでいなかった。


ミライには、多分今更こんなことを言うべきでもないんだろう。


リュウ、君は、彼を父親の仇を取りに来た者だとしかもう思っていない。
言葉を交わしてしまえば、君はそうならざるを得ないんだ。


君の「差別」は人より遥かに剥き出しだ、それは恥ずべきことかもしれない。
けれど恐怖が誰にも消せない時、もしかしたら君が、、、


――


剥き出しになっているか違うだけだ、我らの中にもそれはあるのだ。