#6「邪悪の家」

鮮烈に印象に残ったのが犯人の哀れさというのはどうなんだろうと思うのですが、うーん、男女差、かなぁ。けれど全ての人がそうは感じないような気はするんですよ、ただし少数派というほどに少ないのではないよーにも。
動機と、狙われた対象(とその意味)が判明しない限りこの事件は解けないのですが。
それが判明した時点で推理がどうこうというものでもないですね。


あーまあ、“犯人”が誰かを気付くことはあるか。
私は個人的に毒の辺りで、ちょっとね、うん。それ以前に「およ」とくらいは考えるかもしれません、特に推理しながら読む性質でもないんですが。


とある美しく、社交界で有名な女性からポアロ氏が声を掛けられるところから話は始まります。そして実際、彼女のちょっと空想的な物言いや突飛な状況から、それはなかなか容易に信じられないわけなのですが、ポアロさんだけが真面目にそれを聞きました。
んで、彼女の生まれ育った家のパーティに呼ばれ。
そこで彼女と遠目によく似た容姿を持つ、彼女の親類が射殺されてしまうようなことになり、周囲もやっと真剣にその話を聞くことになるのですが。


彼女は実は、とある著名なパイロットとの婚約をしており、彼の死後、莫大な遺産を継ぐことになっていたのだと言い出しました。ちょうど数日前に事故で彼のほうも死んじゃってたんだよね。それと前後して狙われた、ということになるようで。
なんっかでも、悲しかったなぁ、罪すら含めて。