#1 ソレスタルビーイング

案外と武器の発展を考えていくとこの「人間が乗って操る」巨大ロボットというのは、本道とそう離れたところにあるわけでもなく。要するに破壊の概念や方向性がピンポイント、表現の悪趣味を怖れなければ“地球に優しく”“クリーン化”してきているからで。
どうせなら、必要最小限だけ壊して「奪いたい」というのが本質です。


というのはまあ、さすがに堅苦しい話なんですが。
そもそもまあ『ガンダム』シリーズが若い人間ばかりがパイロットとして描かれているのでリアリティない、という言葉は実際にその後(後ってのがなぁ)、世界がその方向に動いてしまったので笑いごとでもなくなってしまったわけで。
髪型が気になって仕方なかったけど、差別化のために仕方ないし。
そもそもフィクションなんだからそこは拘るべきでもないと思い直し。
あー、ちょうど今年30の私辺りが高校生自分にかなり流行ったマンガ家さんがキャラクターデザインって、あまりにも状況が微妙すぎて言葉が出てこなかったんですが。


皆の一身の期待を裏切って結構良かったです。
というか、話のキモっぽい部分をだらだら引き摺らないで示すだけ示してさっさと話進めてしまうんですよね、冒頭の、「神はいない」の発言の直後に自分を殺そうとする兵器を一掃してくれたガンダムを見詰める少年も。くだくだしく感動的に演出していたらともかくも、さらっと流されたらいいエピソードだと認めないわけにはいかないじゃないですか。
出てくる人物の見分けが付くかといったら付かないけどな(とはいえ、見分けなくても話がわかるようにしてはいるんですよねぇ、意外と侮り難い)。