The Hanged Man.19



【記述者:エル
 タロウ教官から返答が来たよと言うとメビウスが喜んだ。今ももう一台の
端末でずっと調べごとをしている。ゼノンは飽きたのかその横で寝ている。
イオタは寒いのか体を動かしているが、多分温まらないと思う。
先生は吹雪になったら嫌だなーと呟きながらお出掛け、お疲れさま。】


イオ「日誌じゃなくて観察日記になってないか?」
エル「ここでなにか書けと言われても。メビウスのデータも難しいし」
イオ「あれ、すごい勢いで消化しているがなにをしてるんだかもわからん」
エル「一つのキーワードをまず引いて、その中の疑問を更に調べて行くって
 感じにやってるみたい。頭いいよね、あの子」
イオ「地球ので役に立つのか?」
エル「先生に聞いたら少なくともこの星なら参考になるだろうって」


イオ「で、なんで履修前なのにそれがわかったんだ」
エル「多分・・・80先生が“シダ”って口にしてたからかな?」
イオ「(ぼそ)頭まで人並み外れてるのか」