#10「雲をつかむ死」

親切がどういうレベルをはるかに越えて、ぶっちゃけてお節介じゃないかと思うんですがそこのところどうなんでしょうか、ポアロさん。しかしまあ、男と引き離すのに別の男を利用するというのは押し付けがましくなくて理に適ってるよーな気はします。
いくら賢くても、ある時点までは意図に気付かなかったと思います。
誰が事件の真っ最中に他人の恋路の世話を焼いてると思うんでしょう。


それがわかるのはきっとシリーズを読み進めてきた読者くらいなんじゃないかと思います、ヘイスティングさんは位置的に気付いてもいいこともあったけど、むしろ真っ先にお節介受けてた側なので難しいかもしれませぬ(彼の頭がどうとかでなく)。
それにしてもこの人自身はなんでこんなに男女の機微に詳しいんでしょうね?


すみません、わりといつもそうだけどこの本あんまり露骨だったんで...orz


飛行機の中で一人の御婦人が亡くなり、側には黒と黄の布の付いた針。
蜂が飛んでたので蜂のせいかとも思われてたんですけどね。
そしてポアロさんの座席の後ろに吹き矢筒、いくらなんでも飛行機には誰も乗り込めないのでそこにいた残りの乗客11人と、添乗員が2人の中に犯人がいるとしか思われないわけですが(毒は速攻性で入った傷口は首の後ろ)。吹き矢なんて構えたらフツー誰かの目に入るわい! とか、毒の種類がむっちゃ珍しいとか、そんなこんなで捜査は難航致しました。
外国人で座席の後ろから吹き筒出てきたからとポアロさんを犯人にしよーとした陪審員はいくらなんでもどーかと思われます。